ご支援のお願い

現在、私たちは「ひまわりサロン網干」を中心に、ひきこもりらの若者の自立を支援するためのさまざまな活動を行っております。さらにこの取り組みを強化するため、「特定非営利活動(NPO)法人 兵庫県若者らの自立を考える連絡会」としてのリニューアルをいたしました。


■若者支援と交流の拠点 ひまわりサロン網干

○有名大学を出たが、社会になじめず引きこもる30代の男性。
○就職先でいじめにあい、そのまま引きこもってしまった女性。
社会の閉塞感、広がる格差の中で、そんな若者らがどんどん増えています。
○「息子がもう40歳にもなるのに、引きこもったままです。私たちは年をとるばかりで、この先どうなるのか心配です。」と、涙ながらに話す老婦人。
そんな親御さんや当事者の悩みに触れ、知れば知るほど、放っておける問題ではないことを痛感し、悩みを抱える若者らが外に出て、立ち寄るところ、「自分の居場所」「絆のしゃべり場処」を作ることができたらと考え始めました。そして、山陽電車網干駅前に誕生したのが、「ひまわりサロン網干」です。      
「ひまわりサロン網干」は「家でくつろぐような場所」を提供したいとの考えから、住居を使用しています。喫茶は家の居間としての役割を担い、温かい飲み物と手作りのケ-キで迎えます。来店される多くの方がご年輩で、日だまりのように暖かく彼らを包み込んでくれますので、ほんの短い時間ですが、人と人とのふれあいを感じ、時には彼らも話の輪の中に入ります。
スタッフは、彼らが社交の場を持てるように務めています。現在、このサロンを中心にさまざまな交流や活動が生まれ、その輪を広げつつあります。

■田畑で、竹薮で、輝く笑顔 若者に希望と機会を与える活動

所有者が高齢になり、放置されて荒れたままの田畑。
若者らのための活動に活かそうじゃないか、と有志が集まり、開墾を始めました。不慣れな者の集まりでたいへんなスタートでしたが、2回、3回と回を重ねるごとに、「手伝わせてください」と手を上げる若者も増えてきました。雑草を引くために出てくる彼ら。最初は神妙な面持ちだった彼らも、次第に笑みがこぼれ、声が上がり、楽しそうな表情に変わってきます。従来なら家族とともに汗を流して経験していたのでしょうが、現代では自然の中で身体を使う楽しさも、失敗も体験せず大人になってしまう子どもらも大勢います。

親子で参加して、体を使って汗をかき、笑いながらたくさん話をして一日を過ごすことも大切です。何気ない会話が、親子の絆を強くしていると感じています。
畑を通じて知り合った仲間から、手を入れることもなくなった竹薮が、H市太市にあることを聞かされました。
持ち主が高齢になったため、放置されているとのことです。
「何とかしようじゃないか。」と有志や若者らの協力で竹を切り、さらにこの竹材で何か出来ないか?と考え、田畑の垣根に使用しました。もっとなにか出来るのではないか?
と、竹材利用は花器やコップ 弁当の器まで広がりを見せはじめました。
また、ある井戸端会議で、竹の質感がサックスを演奏する時に使用するリ-ドに似ているから、「作ってみたらどうや」とアイデアを頂き、「竹製アクセサリ- ラッキ-・リ-ド」が生まれました。

竹材を乾かし、「ひまわりサロン網干」の作業所でリ-ドに加工します。大きさ、厚み、角の丸み、すべてが少しずつ違うところも、手作りならではの味わいがあります。出来上がったリ-ドは、別の福祉作業所で最後の仕上げをします。
必要とされなかった竹材が、「アクセサリ- ラッキ-リ-ド」に生まれ変わりました。環境にもやさしく、私たちに仕事と「絆」をもたらしてくれる商品となったのです。


■寄せられる期待
若者らの大切な居場所としての「ひまわりサロン網干」

あまりにも衝撃的だったのは、昨年、平成20(08)年12月5日のオ-プン当日、「息子を殺して自分も死ぬ」と言って、親御さんが駆け込んでこられたことです。
私たちはオープン初日から、このサロンは駆け込み寺的な要素もあわせ持っているのだということを思い知らされました。それ以来、毎日、様々な方が訪ねてこられ、色んな相談をされます。そのため、深刻な相談にも対応できるよう専門家による相談日も設けていますが、サロンで働くスタッフも、主に50代、60代の人生経験豊富な人ばかりで、若者たちのよきサポーターとして活躍しています。
また、スタッフは親御さんの心の叫びをやさしく受け止める役割も果たしています。
心の中にたまっている不安や憤りをはき出してもらい、心が静まるのを待って、出来る限りのアドバイスをし、時には専門機関を紹介します。
かつては、隣近所に住むお年寄りが色々と相談にのってくれましたが、現代ではそのようなこともほとんどなくなりました。だからこそ、私たちの「ひまわりサロン網干」が必要とされているのだと考えています。
少しずつ、広がっていくひまわりの輪の中に、自ら飛び込んでくる人達がいます。
〇マウンテンバイクで白浜から遊びに来てくれたひきこもりがちな若者。
朝、自分で決めた時間に弁当を作り、家を出てひまわりサロンへ来る。
一日を自分なりに決めて、自信・勇気・根気を取り戻そうと一生懸命です。
彼は自分自身の「居場所」-安心・安全・安楽なしゃべり場処-を見つけつつあります。


■活動をつなぎ、広げる
ネットワーク拠点としての「ひまわりサロン網干」

はじめから全てを行政に押しつけるのではなく、出来ることは自分たちの力で解決する。
そして、自分たちだけではなし得ないことに関して相談し、行政の力を貸していただき協働する。
また、必要ならば他の機関と連携する。それが私たちのスタンスです。
先日、某通信制高校へおじゃまして、話をお聞きする機会がありました。生徒数約1,000人の内、レポ-トを出し、授業に出席している数が約700人。では、「残りの300人は?」というと・・・いわゆる不登校の状態です。統計的にみると、不登校からひきこもりに入る人は約4割と言われています。
つまり、120人がひきこもるかもしれないということです。
そこで、私たちは、訪問サポ-トをするなりして不登校状態にある生徒らとコンタクトを取ることが必要ではないかと考えました。
そうすることで、ひきこもる生徒が少しでも減ると思います。
個人情報等の問題で、行政や教育機関には手出ししにくい問題でも、NPO活動としてならできることもあります。我々にできること、他機関との連携でできること、いろいろなことを試し、実践していきます。
西は関西福祉大学、北は近畿福祉大学、東は神戸大学、北東は兵庫教育大学院大学、そこに、教育委員会に加わっていただき、さらに病院との連携、病院のケースワーカーさんとの連携を図るようにしています。
点と点がつながって線となり、線と線がつながって面となること、そのような方向を模索しながら、「ひまわりサロン網干」は若者らの支援のためのネットワーク作りに取り組んでいます。

■ご支援・ご協力をお願いします

現在、私たちの統計調査では、ひきこもりの若者の平均年齢は31歳。40軒に1人。
不登校児童生徒は、中学校では、35人に1人、小学校では314人に1人、高等学校中途退学者数及び中途退学率は2.0パ-セント程度で推移、若年無業者(いわゆるニ-ト)数は横ばいで推移、ひきこもり世帯数は、厚生労働省の調査では、全国のひきこもり世帯数は約32万余(子ども・若者支援地域協議会の設置に向けて 内閣府 H21.10)になります。
「アイメンタルスクール事件」(A県)をきっかけに、予算化して対策に本腰を入れ、A県知事自らが、マニフェストを作成し、全県あげて、実施していますが、本県(H県)は施策を実施(ひょうごユースケアネット- いじめや不登校などの青少年の心の問題に対応するため、県内の教育、福祉、医療、保健、研究等の21機関からなる兵庫県が立ち上げたネットワーク-事務局 兵庫県立神出学園)しているも、認識も対策もまだまだと言わざるを得ないのが現状ではないかと考えます。      http://www.seishonen.or.jp/youthcarenet/youthcarenet.htm
そんな中、ここ、「ひまわりサロン網干」を拠点に、いろいろな団体・機関(例えば、兵庫県中播磨ビジョン委員会 子育て支援 地域で大きく育てよう 若者らの自立を考える交流会)とのゆるやかな連携により、県下でもひきこもり問題(若者らの自立を考える連絡会)に対して積極的に参加、協力し、活動していると自負しています。
住みよい播磨西、姫路、子どもからお年寄りまで・・・・・地域の子は地域ではぐくみ育てよう!!

今、「ひまわりサロン網干」は、ボランティアの人達で運営しています。
行政や企業からの援助も受けず、自費で行っております。
前述の通り、私たちは若者らの自立を支援し、健全な社会作りに貢献すべく、熱い志でさまざまな活動に取り組んでいますが、まだまだ若者らの仕事、そして障害者施設への事業・仕事の配分といえる程度には至っていません。
この活動を継続・発展・深化させるためには、私たちの活動の趣旨にご賛同いただける方々からのご支援が不可欠です。
少しのご支援でもかまいません。ぜひご理解、ご賛同いただいた上で、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

■成果の現れ
このたび、中播磨県民局(銀の馬車道ネットワーク協議会)では、地域の魅力を内外にPRするとともに、(銀の馬車道)を訪れる人をおもてなしするため、新たな関連商品の企画を募集しました。
私たちは、このイベントに参加しています。障害者、ひきこもりがちな若者、ボランティアの人達が皆、色々とアイデアを出し合って、企画、商品化を進めました。

そして、出来上がった商品(シルバーロード-3点)がこの度、県民局の審査に見事合格し、「アクセサリー 銀の馬車道」として兵庫県中播磨の特産品として認められました。

この事によりひきこもりらである若者らが、二人、三人と話を聞きつけ、
参加したいという意気込みを見せてくれました。
色々な人達とのコラボ、コミュニケーションが、彼らにどれだけの安らぎ
と社会参加するきっかけを与えてくれるか・・・・・

*(銀の馬車道)とは、明治の始め、生野銀山から姫路市飾磨港に至る、南北49キロを結ぶ日本初の高速産業道路として整備された、人、物、情報を運ぶ我が国の近代化を支えた産業遺産の1つです。

この事をより多くの方々に知っていただくために、是非とも学校でも御家庭でも、この「アクセサリー(シルバーロード)」を知り、利用していただきたく、お願い申し上げます。
また、小学3・4年生で、「地図や各種の具体的資料を効果的に活用し,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力,調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする。」 での学習に、「世界で一つの自分自身の手作りの『アクセサリ- シルバ-ロ-ド』」を教材(キッド)として使用していただければと考えます。

超党派でお願いいたします。  



ひまわりサロン 網干
     代表  阪本 光夫

非特定営利法人(NPO) 兵庫県若者らの自立を考える連絡会
http://himawari-aboshi.com/
姫路市大津区真砂町1-2             
  TEL 079-237-2020
  FAX 079-237-8272

★2016年8月より就労継続支援B型事業所を開設することになりました。
色々と障害をお持ちの人達がいることが分かり、その人たちは国の障害者総合法に乗せてあげるのも一つと考え、開設に至りました。
色々と紆余曲折が出てくると思いますが温かく見守りをお願いします。

ご支援・ご寄付の振込先

ゆうちょ銀行 普通 14330 17669021
〔口座名〕兵庫県若者等の自立を考える連絡会  

◎この口座に郵便局以外の金融機関から振り込む場合 
〔店名〕四三八
〔店番〕438
〔預金種目〕普通預金
〔口座番号〕 1766902


お振込みくださった方は、お手数ですが、お電話かFAXでご連絡くださいますようお願いいたします。

TEL 079-237-2020
FAX 079-237-8272