数日前に私の携帯電話に、懐かしいお名前の人からの電話が入りました。
その人は、毎日毎日サロンに来て絵を描いてくれていた女性でした。
国立大学を卒業し、大企業に就職も決まり、いざ出勤…
しかし行こうとすると、体が震え、冷や汗にまみれ、
どこも悪くないのに体が前に進みません、
その内に家から外に出ていくこともままならなくなってきました。なぜ なぜ そんな自問自答に明け暮れる日々が続きとうとう一度も企業に行くことなく、
退社、そんな時にひまわりサロンに電話が、電話口では嗚咽が聞こえてきます。
ひまわりサロンにおいでよ….
行きます大阪から毎日来ることは出来ずに、お父さんが姫路に転勤しておられて、そこから電車で来ることになりました。
最初にお会いした時には喜怒哀楽がなく、自信そのものが消えて、ただ茫然としていました、色々と聞くとあちらこちらに助けを求めて、いたようです。
電車に乗っていても、人が怖くて、乗ってくるのもつらいようでした。
絵が上手で、来る道中写生をしながらおいでとアドバイス、
画用紙に一杯そんな毎日でした。
1年以上がたち、顔にも生気が戻り何かを、見つけようとしていました。
私もう一度学校に行きます…
そして作業療法士になり、人のお役に立ちたいと
夢が見つかったようでした。
余り頑張りすぎないように…
そこからひまわりから育っていき、何年かたち
姫路の病院に就職して、頑張っていますとの電話をいただきました。
その後そこで良き伴侶に巡り合い、大阪で家庭生活に入りました。
数日前にお電話があり、今双子の子を、育てていますとの電話、
その電話の声には元気な声がビンビンと伝わってきます。
お相手は姫路の人でした。
それもひまわり畑のすぐそばに実家があるとのこと、彼女のご両親・彼のご両親皆さんきっと大喜びでしょう。
もう死にたい、生きていくことがつらい、こんな言葉を聞いていた私は
心より良かった、よかった 自分の孫が出来たようです。
電話の向こうから、いつか阪本さんのしていることを手伝いに行きます。
こんな言葉を言ってくれました。
うれしく眼がしらに水が…
家内にも報告同じように私たち夫婦も幸せをいただきました。
これからいろいろと紆余曲折もあるでしょうが、がんばってください。